林檎日和

フリーランスイラストレーター兼フリーモデルの活動記録と日常

無銭労働と同人活動について

久々の投稿なのに多少の愚痴が含まれてしまうことをお許しください。

始まりはわずか1年弱前のことです。

とある音楽サークルから、
「うちでイラストを描いてみないか」
という誘いを受けました。
複数人で活動している、いわゆる団体サークルで、私の他にイラストレーターは2名、その他歌い手さん、作曲者さん、作詞さんが所属をしていました。

当初サークル側からは新譜のジャケットやレーベルなどのイラストを描いて欲しいと頼まれ、私はそれっきりの案件だとばかり思っていました。

しかし、サークルの団長と話をしていると、段々とサークルの維持費の話、私がこのサークルに入るにあたって他の仕事や自分の同人活動をするためのキャパシティの管理の話など、あたかも私がサークルに所属しているかのような話ばかりをされるのです。

思えばこの時、ハッキリと所属するつもりは無いと伝えておくべきでした。

私はイラストの依頼を受けるに際し、Twitterや個人HP等のあらゆる場所にて、同人、商用問わず有償案件のみを受けると記載をしております。
もちろんこの音楽サークルからも、当初は報酬があるというお話を受けておりましたので、ジャケットの制作を受けました。

しかしいざ制作に入ると、団長の本性が露わになっていきました。

自分の経験則で上から目線な言葉を吐き、自分はイラストを一切描くことはしないにも関わらず、私のイラストに対してひどい言葉を浴びせ続けました。

たとえば、私の中で一番引っかかって忘れられない言葉が
「怖い」です。
レーベルのイラストをラフ案として提出し、OKを貰ったあと、完成まで進め、サイド提出した時に掛けられた言葉です。
依頼でイラストを描く時は、なるべくラフも描き込んだ状態にし、完成系と差異が少ない状態で提出をするよう心掛けているのですが、完成系を見た団長が最初に発した言葉が「怖い」の一言でした。

サークルを管理している立場として、1番の仕事は、クリエイターのモチベーションを維持させることだと私は思います。
しかしながら、この団長は自分が気に入らないと思うところを、こちらの気持ちを汲み取ることもせず、言いたい放題言って、どうしたら改善するのかの助言もないのです。
デザインも制作も人任せなのに、文句だけを言うのです。

「メンバーが維持費を払いたがらない」という話をされたことがありました。
そりゃそうだろう、と私は素直に思いました。
団長が提示した条件は1人につき年1万の維持費を収めること。
1万円払って文句だけが返ってくるサークルです。
誰も払いたいとは思えなくて当然です。

結局私は、そんな文句ばかりの案件を耐え抜き、なんとかイラストを全て納品しました。
それでも努力は報われ、色んな方にジャケットのイラストを評価していただき、暖かい言葉を頂きました。それが何よりの救いでした。

しかし、いざ案件が終わり、私は重大なことに気がつきました。
報酬の件について一切話をされていなかったのです。

頒布イベント終了後、名前も知らない送り主からの荷物が届きました。
中に入っているものもよく分からず、全く身に覚えのない荷物でした。
不審だったのですぐには開けず、ひとまずTwitterでどなたか私に荷物を送った方はいるか?と尋ねると、例の団長からリプライが。
「○○県からのものでしたら開けたらわかります」
またやらかしてくれたな、と私は思いました。
非常識極まりない、と。
普通、初めて荷物を送る際は、事前に荷物を送りましたと連絡をするものです。
会ったこともなければ本名も知らない相手です。普通は不審に思います。

中身は菓子折りと、完成したCDでした。

私はやられたと思いました。

案の定報酬をあやふやにされ、菓子折で済まされてしまったのです。

団長からも、報酬についてあやふやになってしまっていたので~と連絡が。

あやふやになっていたならその場できちんともう一度連絡をし、決めるべきことではないかと思います。
どうして独断で菓子折りにして済まそうと思えるのか。
不可解でなりませんでした。

特に謝罪もなく、直ぐに次の新譜の案件が飛んできました。

さすがに続けていられない。

私は、思ったこと全てをSkypeのチャットに残し、脱退という形に持っていきました。

知人にも何度か相談しましたが、いくら同人サークルといえど、お金が多少なりとも動く活動をしているのですから、こちらに一切お金の情報や、金銭的報酬が入ってこないのはおかしい話です。

あえてサークル名はここでは明記しませんが、私と同じような被害者が出ない為にも、ここに経験談だけ記しておきます。